最近街で見かけることが増えた電気自動車(EV車)、いまでは多くの自動車メーカーから発売されるようになりました。乗用車はもちろん、スポーツタイプなど種類もさまざま。すでに見慣れたハイブリッドカーと違い、PVHとも違う電気自動車。そこでもう一度、電気自動車のメリットとデメリットを振り返ってみませんか。
電気自動車ってどんなクルマ?
クリーンで環境にやさしい電気自動車は未来のクルマ!
電気自動車「EV(Electric Vehicle)」とは、電気を駆動源として走行するクルマのこと。ガソリンで動くエンジンとは異なり、モーターを利用して走行するクルマになります。
わかりやすくいうとバッテリー駆動のラジコンであったりミニ四駆をイメージするといいのかもしれませんね。ガソリンを補充するのではなく、バッテリーに充電するところが大きな違い。
因みにハイブリット車の場合は、エンジンとモーターの両方をもち、ガソリンエンジンを源としてバッテリーを充電します。また、PVH車については、ガソリンとエンジン、バッテリーとモーターのそれぞれを持ち合わせた構造。メーカーにより相違があるため大きな枠で考えてください。
エンジンを一切搭載しないのが電気自動車の特徴!
電気自動車の充電時間とその仕組み
充電スタンドあってのEV車|電気自動車の充電と仕組み
電気自動車は、車内に設置されたバッテリーに充電された電気でモーターを駆動し走行します。そのためスマートフォン同様、バッテリーに充電をするという作業が必要です。
充電の基本は「充電スタンド」。電気自動車を展開しているディーラー毎に充電スタンドが用意されていますので、それらを利用するのが一般的。最近では、高速道路のサービスエリアをはじめ、コンビニエンスストアやパーキングなどにも設置が進んでいることから、多くのスポットで充電ができるようになっています。
電気自動車の充電時間は二通り|「普通充電」と「急速充電」
充電には2種類あり、100Vと200Vを利用した「普通充電」。100Vの場合で30分程度、200Vの場合は10分程度で、約10km走行が可能となります。また、3相200Vを利用した大容量タイプの 「急速充電」では、 15分から30分程度で約80%まで充電できるのも素晴らしいところ。
スマートフォンライクな充電の考え方でつき合うが◎
走行距離ってどれくらい?気づいたら結構伸びている!
年々伸びる電気自動車の走行距離|十分実用的なところに!
充電時間が短縮されたと同時に走行距離も伸びています。以前は100%充電状態で160km程度しか走行できませんでしたが、2019年では570km(JC08)程度まで走行できるようになっています。これくらいの走行距離であれば、ようやく実用的な走行距離になったといえるでしょう。

電気自動車のデメリット
充電という概念の面倒くささ……
なんといっても電気自動車車は充電に時間がかかるのがデメリット。よくなったとはいえ、最低でも30分程度拘束されてしまいます。これをどう見るかが電気自動車チョイスのポイントですね。
常に意識しなければならない充電スタンド
電気自動車は愛用のスマートフォン同様にバッテリー残量が気になってしまいます。充電スタンドが増えたとはいえガソリンスタンドほど身近にあるわけではありません。そのため常にバッテリーを意識しなければならないのがデメリット。
車両プライスの高さがネック……
まだまだ普及段階の電気自動車だけに、ガソリン車に比べて割高感があるのも事実。年間の走行距離、継続維持年数をベースにガソリン車との差額を比較をする必要のが◎。走行距離が圧倒的に少ないのであればメリットが出ないケースも考えられます。
充電時間と割高感ある車両価格がネック
電気自動車のメリット
化石燃料の給油は必要なし|走行費用が圧倒的に安い
ガソリン車と違い給油という概念がないのは大きなメリットですね。エネルギーコストで考えれば圧倒的にガソリンより経済的です。毎日の通勤や営業車など、距離が多い用途に理想的といえるでしょう。
税金が安い|補助金が受けられる可能性も!
電気自動車の場合は、ガソリン車に比べ税金が安いことを大きなポイント。車種により比率は変わりますが「エコカー減税」の適用が可能。ただし消費税が改正されると改変されるものもありますので注意してください。詳しくは総務省のホームページでご確認を。
参考:総務省「2019年10月1日、自動車の税が大きく変わります」のページ
化石燃料を使用しないからとてもエコロジー
電気自動車で未来体験|エコでクリーンな時代を目指す!

いずれ枯渇するといわれる化石燃料。また、二酸化炭素の排出も多くの問題を抱えているのが現状です。それだけに少しでも環境にやさしい電気自動車をもう一度チェックしてみてはいかがでしょうか。想像以上によい仕上がりになっていますよ。