最近よく目にするキャンピングトレーラーをけん引するクルマ。クルマといってもそれが乗用車だったりすることも少なくありません。でもどうやって引っ張ってるのか不思議に思う人もいるのでは? その答えは「ヒッチメンバー」。そこでアウトドアを満喫できるヒッチメンバーの取り付けや注意点について詳しく紹介いたします。
ヒッチメンバーとは?
「ヒッチボール」や「ボールマウント」の台座のこと
キャンピングトレーラーをけん引といってもいろいろな方法がありますが、乗用車がけん引する場合は「ヒッチボール」と「カプラー」を利用するのが一般的。そのヒッチボール及びボールマウントを設置するための台座になるのが「ヒッチメンバー」となります。
ヒッチボールはトレーラーをけん引するための丸い接続部のこと。このボールにカプラーをジョイントさせてけん引する仕組み。

ヒッチメンバーの取り付け
ボルトオンなら構造変更の必要なし
ヒッチメンバーは各車種向けに発売されているため、車種に適合したものを設置しなければなりません。通常はボルトで固定できるため構造変更の必要がなく車検も通ります。しかし溶接などを行った場合は構造変更の必要がありますので注意してください。
ヒッチメンバーの購入ポイント
それぞれのヒッチメンバーは、けん引できるトレーラーの重量が決まっています。どれくらいのトレーラーの重さに耐えられるかという強度計算がされているのです。その基準が「けん引重量」「垂直重量」となります。
けん引重量
クラスA | 最大けん引は500kg以下(垂直荷重50kg) |
クラスB | 最大けん引は750kg以下(垂直荷重75kg) |
クラスC | 最大けん引は2,000kg以下(垂直荷重200kg) |
垂直重量
垂直重量は基本的にトレーラー車両重量の1/10未満とされています。

キャンピングトレーラーのメリットと利点
やっぱりコレ!「移動するプライベート空間」
キャンピングトレーラーの一番のメリットは、やはり移動する部屋として楽しめるということでしょう。書斎としてもリビングとしても、部屋感覚をいろいろな場所で楽しめるのはキャンピングトレーラーならでは。長期間のステイも気軽にこなせるのもキャンピングトレーラーの大きなメリット。
キャンピングカーより価格が安い
動力のないキャンピングトレーラーはキャンピングカーに比べてが圧倒的に安いというのが魅力です。エンジンが付いてないわけですから当然ですね。
キャンピングトレーラーの注意点とデメリット
トレーラーは普通免許の制限は重量750kg以下
キャンピングトレーラーといっても普通免許でけん引できる重量に制限があります。750kgまでであれば普通免許でOKですが、それを超える重量のトレーラーは「けん引免許」が義務付けられています。とはいっても750kgまででも十分満喫できる広さになるはずです。
走行中はトレーラーへの乗車はNG
キャンピングトレーラーのけん引中はトレーラー内に乗車することは法律で禁止されていますので注意してください。あくまで停車中のみ利用することができるのです。
駐車スペースの確保が結構大変
キャンピングトレーラーも維持するには駐車スペースを考えなければなりません。自宅にスペースがれば問題ありませんが、駐車場を借りるとなると少し大変ですね。最近ではキャンピングトレーラーのレンタルも増えていますのでそれらを検討するのもおすすめです。
こんなにある車種向けヒッチメンバー8選
1.GI★GEAR トヨタランドクルーザー150プラド用
2.CURT スバル XV GT型 ヒッチメンバー
3.SUNTREX タグマスター ジムニー用JA11/12/22
4. SUNTREX タグマスター 日産 NV350 キャラバン用
5.CURT トヨタ プリウス 30系用 ヒッチメンバー
6.CURT マツダ CX-3用 ヒッチメンバー
7.SUNTREX タグマスター トヨタ ノア/ヴォクシー用
8.SUNTREX タグマスター 日産 エクストレイル用
キャンピングトレーラーのおすすめ参考Books
1.キャンピングトレーラー 2019
2.旅するリビング キャンピングトレーラー
3.可笑しなクルマの家 こんな「運べる家」で暮らしたい
かつてない新しいキャンプの境地へ進出する!!

キャンピングトレーラーというと少し敷居が高く感じてしまいますが、不安ならば専門店に相談することをおすすめします。自分のクルマに合った適切なアドバイスをしてもらえるはず。
また、トレーラーのレンタルも人気ですので気になる人はチェックしてみてください。ヒッチメンバーさえ装着していれば、いつでも気軽にレンタルできますからね。