70年代のスーパーカーで注目されたリトラクタブルヘッドライト。しかし2002年のRX-7を最後にその姿を見ることがなくなりました。そもそもなぜスタイリッシュなデザインを持つリトラクタブルヘッドライトは消滅してしまったのでしょうか。

リトラクタブルヘッドライトとは?

ボディに格納できるヘッドライトのこと

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1970年代のスーパーカーブームのデザインの象徴でもあったリトラクタブルヘッドライト。国産車でも多くのクルマがそのデザインを採用してきました。しかし2002年のマツダ「RX-7」を最後にその歴史に幕を閉じたのです。

リトラクタブルヘッドライトとは、ボディ本体に格納されるヘッドライトのこと。そのため使うときだけ姿を現すしくみ。もともとは、北米での安全基準となるヘッドライトの最低地上高を満たすことからつくられたもの。
空気抵抗を抑えるにはできるだけノーズを低する必要がありましたが、安全基準を満たすにはライトの高さが満足できずリトラクタブルをさせることが歴史のはじまり。その後、閉じた状態での低い空気抵抗抑から多くのスポーツカーに採用されていったのです。

消滅したトラクタブルヘッドライトの何故?

禁止となったリトラクタブルヘッドライトのデメリット

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一見するとメリットの多いリトラクタブルヘッドライトですが、いくつかの欠点も存在します。ひとつはコスト。稼働するという凝った構造は、通常のものにくらべコストがかかることはいうまでもありません。複雑な仕組みによる重量増もマイナスに……。またヘッドライトを閉じたときにくらべ、リトラクタブル時は通常以上の空気抵抗がかかることもデメリット。さらにヘッドライト点灯時の事故による人体へのダメージも大きな問題になりました。

なにより一番の理由は、北米でのヘッドライト最低地上高の規制緩和。これにより、リトラクタブルである必要性が無くなってしまったのです。リトラクタブルヘッドライトは安全基準をクリアするためにはじまった地上高規制でしたが、結果として安全基準と規制緩和により消滅していったのです。

現代ではリトラクタブルの復活はありえなそう……

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スポーティーなイメージを彷彿させるリトラクタブルヘッドライトですが、安全面や性能面を考えるとこれからのクルマに採用されることはなさそうです。とはいっても歴史を刻んだ名デザインであることは事実。どうしてもリトラクタブルヘッドライトのクルマに乗りたいなら中古車を探してみてはいかがでしょうか。ライト点灯と同時にプロジェクトするヘッドライトは、いつの時代も間違いなくクールですね。